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明日、ママがいない

日テレ「明日、ママがいない」が話題になっています。

簡単に言うと、児童養護施設を舞台に展開するこのドラマが差別的な内容を含み、
実態とかけ離れていて、視聴者に誤解を与える、と慈恵医大や児童養護団体から抗議があったというものです。
 実際ものを書く人間として、最初は制作側の立場から見ていたのですが、
途中からどうも変わってきました。
抗議している団体はある程度制作側の意図を認めた上で抗議しているのに、
テレビ局側は「続行する、謝罪もしない」と突っぱねるだけで、聞く耳を持っている感じがしないのです。

私も小さな劇団を主宰していて、ご覧になられた方に公演アンケートお願いしているのですが、
そのアンケートの中には、劇団のためを思ってというよりは、
嫌がらせのためだけに書いているのではないかと思われるようなご批判が毎回いくつかあります
(以前このブログでそうしたアンケートに苦言を呈したところ、お叱りを受けたこともありました)。
そのようなご意見に対して、ナーバスになる気持ちはわかりますし、
テレビドラマは演劇と違って1話完結ではないですから、
最後までみて判断してください、と言いたくなる気持ちもわかります。

でも、実際突っぱねるだけでよいのでしょうか?
今回の批判はいわゆるクレイマーからではなく、当事者からのものです。
第1回、第2回を見たところ、私が見た限りでは気になるところはありませんでしたが、
でも、当事者が見たらどう思うか、と言う視点はやはり欠かせません。
特に今回の場合、子どもに関わることであり、「嫌なら見なけりゃいいじゃん」という論理は通用しません。
このドラマを見た人から浴びせられた言葉で、実際に傷ついている事例もあるようです。
制作側の意図がどうであれ、そういった指摘を真摯に受け止め、
当事者側と話し合いを持つことは可能なのではないでしょうか。

それでもなお、ひとつの「芸術作品」という観点から見れば、表現の自由は守られるべきだし、
製作者の意図は全く別の観点なのであるということもわかります。
しかし、だからこそ、きちんとした手順が必要なのではないか、と思うのです。
たとえばもしこのまま放送打ち切り、となったら逆に意図は伝えられずに終わってしまいます。
せっかく制作された作品は、日の目を見ないままで終わってしまうのです。
そうなったら一番悲しむのは現場で汗を流している人間です。
たとえ押し切って最後まで放送したとしても、世間の批判に晒されながら放映されるのはいい気分がしないでしょう。
役者・脚本家・演出家など現場で作っている人たちは、とにかく必死で作っているはずなんです。
役者や脚本家って、
一部のジャニーズやホリプロなどの大手プロダクションを除けば個人商店みたいなものじゃないですか。
そういった現場の人間を守れるのはテレビ局という巨大組織しかないし、
それが義務なのではないでしょうか?
 是非日テレには大人の対応をしていただきたい。
現場の人たちが巻き込まれることのないよう守っていただきたい。
それが出来ないのなら、やはり放送は続行すべきじゃないのではないか、
と一応「書く」人間からすると思うのですよ。
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プロフィール

oka

Author:oka
3つの活動をしています。
①劇団「柴犬ムツコ」主宰。作・演出を手がける。
②2011年5月~都内ライブハウスにて全曲オリジナル曲によるアコースティックライブを行う。
③某私立高校英語科非常勤講師。

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